行政書士と聞くと、VISAの申請や交通事故後遺症等級認定の申請サポート、週末起業サポート、官公庁に提出する各種書類の作成などのイメージが強いと思います。しかし、今では中小企業法務を得意とする行政書士が増えています。企業法務のことなら、一度行政書士へのご相談を検討なさってはいかがでしょう。


企業経営とリーガル・リスク・マネジメント

近年では、企業法務の重要性が見直されるようになり、法務部門を設けてリスクマネジメントを行っている企業が増えています。

これは、リーガル・リスク・マネジメントと呼ばれており、これによりコンプライアンス(法令順守)の徹底が図られています。なお、法務部門を設けていない企業では、行政書士や弁護士などの専門家をパートナーとして、コンプライアンスを実践しています。


予防法務の必要性

企業の法律違反は多大な損害を招くものです。例えば食品会社であれば、異物混入等の問題が生じることにより、消費者からの信頼を一瞬で失ってしまいます(人の健康を損なうおそれがある異物の場合、食品衛生法違反となります)。

消費者からの信頼を失っては売上の激減は必至であり、それに伴って経営が傾くのは目に見えています。予防法務の体制を整えることにより、このような「法律違反によるトラブル」を事前に回避することができます。


企業法務のパートナーとして

企業法務のパートナーとしてとりわけ知られているのが弁護士です。そのため、弁護士をパートナーとして選ぶ企業も多いのですが、ビジネスの分野(M&Aや企業法務・金融法務)においては、弁護士と行政書士に差はほとんどありません。


弁護士は示談交渉や訴訟の代理人、争いに関する法律相談が可能であり、行政書士は官公庁に提出する書類の作成のほか、契約書・内容証明・示談書の作成が可能です。専門家はそれぞれに専売業務がございますので、専売業務に合わせてパートナーを見つけるのも良いでしょう。